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韓流・華流レビューvol4.ヨン様に始まってヨン様に終わる?その先へ

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先日、韓国人の友達とヨン様ブームとは何だったのか、語り合った
韓国人と出会うと、必ずこの話を持ちかける

ヨン様ブーム・韓流ブームというのは両国にとって印象的で、
そこから文化・政治・エンタテイメントから個人の人生観まで
いろんなことが見えてきて韓国の友達と話すにはもってこいのテーマなのだ

もちろん、まったく興味がない人もいる
韓国人でも、自国の俳優やドラマや映画は興味がないと言う人も少なくない
まあ、私だって日本の映画はほぼ全く見ないし、どんな俳優がいるのかも
ろくろく知らないので、人のことは言えない

そういう韓国の若者は、日本の文化が好き、大好きという人も多い
私が知らないようなマニアックなテレビドラマについて逆にきかれたりする

韓国と日本は想像以上に複雑な関係性を持ち、そうでありながらも
お互いに対する関心や愛着もあって、
韓流ブームにしろ、日流ブームにせよ、
文化面について話すことはこれからの日韓について考える時には
とても大事なテーマだ

ところで韓流ブームは去った話を
以前書いたけれど、まったく興味がなくなったわけではない

最近では、映画やドラマなどを、はっきりと選択して選んでみることが多い
「この人が出るなら見てみるか」とか
「こうした監督の思いにもとづいて作られたなら見てみるか」
とか。
それで面白くなかったら、即効パス。この間なんかあるドラマを1秒でやめた。
タイトル出てきただけで「あ、つまんない」って思っちゃって(笑)

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そういう意味では、韓流コンテンツは今、中身が非常に問われる時代になってきたかもしれない
もう韓流というだけで振り返る人はいない
ようはどれだけしっかり愛情をもって作品が作られているのか、ということだ

韓流ブームがあれだけ湧き上がり、こうして去って一段落して、
結局あのブームが残したものは何だったのか考えてみると

確かに日本人の間で韓国への親近感は高まったと言えるけど、
その一方であまりにもあっけなく終わってしまったブームという気もしている

何せ、20代から40代までの世代に韓流スターのことを話したって
通じたためしがない。イ・ジュンギだって知られてないし、
グンソクだって最近はあやしい。
結局、日本人が共通して知っているのはいまだにヨン様たった一人。

誰でもヨン様なら知ってる。
そして、「韓流が好きだ」っていうと「ヨン様?」って
必ず言われてきた
(最近も言われた)
がくぜんとする。
韓国にはあまりにもたくさんの俳優がいて、それぞれに個性もあり方も
違うのに、とりわけ若い世代にとっては、
とっくに事業家になってしまったヨン様しか
2016年の今でも思いつかないのだ・・・それが現実なんだなと

ちなみに韓国人の20代の友達にいわせると、当のヨン様は
「え~なんか、事業やってる人だよね?」とそうなってしまっている

先ほど、韓国人の友達とヨン様ブームについて話した時
すごく印象に残ったのが
「あのブームと、韓流ブームの問題点は、限定的コンテンツしか流入しなかったこと」
という言葉だった
それにはっとさせられた
そうだなあ確かに・・・あれだけの大ブーム大旋風だったはずなのに
よく考えると日本に入って来たのは韓流スターのドラマと映画と関連商品ばかり。
その後はKPOPのDVDとドラマと関連商品ばかり

結局、きわめて限られたコンテンツがどっと入って来て
そして、それを限られた世代、うちの親たちのようなマダム世代が中心となって
夢中になったという、限られた文化交流だったのだなと・・・

とにかく韓流といえば、50代60代70代くらいのマダム、
うちの親も例にもれずなんだけど、子育てとっくに卒業してます世代が圧倒的に多く
20代で韓流好きになった私はひたすら寂しかった
話せる相手がいないから・・・

で、おば様と友達になっても「パクシフは老後の楽しみよ~」とか
言われる・・老後の楽しみか・・・・
「違うな、自分とは」、と思ってしまう(当たり前か?)

どうしてここまで若い世代に浸透しなかったのかが分からない
マダム達に受けたことは、多くの議論がされてきたし理由はよく分かるのだけど
一方で若い世代に浸透しなかったことはあまり議論する人がいない

けれども、文化の流れや新しい時代の潮流は
若い世代が創っていくものだ
若いパワーは、何か新しいものを作る、そうせずにはいられない力があふれている
もし先の韓流ブームが、20~40代世代を中心とするものだったなら
もっと今現在の日韓文化交流は違ったものになり、
社会のつながりの土台、ムーブメントや核となるものを築いたのではないでしょうか?

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そういうものがなかった、

だから、政治的情勢が変わるとコロッと嫌韓ブームに逆転してしまった
もろい・・・もろかった
ヨン様ブームは始まりも終わりも、「ヨン様」という印象しか残せなかったので
あれだけのブームがあったのに、
深い意味での文化的交流を支えるだけの土台作りにはならなかったといえる
その脆さの大きな要因が、ブームに若者が不在だったことだと思う
そして、不在だったことの大きな要因が
さっき韓国の友達が言ったように
「多様なコンテンツが2つの間に交流しなかったこと」だと、言うわけだ

確かに冬ソナブームのそののち、ファンの若年化はあったと思う
グンソクが大流行りして変わり、KPOPは子供までが聴いた
けれども、見ているとやっぱりファンそして夢中になっている主体はマダム達だった

今でこそ、遅ればせながらやっと若者がファン層として目に見えて増えているけど
KPOPに偏っているし、何せ大きなブーム的なものは終わったので
ひっそりとマニアックに楽しまれてる感じがする

 

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韓流も大分変った
チ・チャンウクが出てきた辺りから
スターというのも「ミステリアスなまでに遠いスター」ではなく
なんとなく可愛らしい若手俳優みたいな雰囲気の人が増えて、

イムシワンの世代になると、完全に「アイドル俳優」が多くなった
今では、日本と韓国のどっちの「若手俳優」なのか
区別がつかないことが多くある
いわゆる一昔前の韓流スターというのはもういなくなってきている
スターはアイドルっぽくなってきており、近くにいる感じのさわやか青年風になっている
つまり韓流スターの時代ではなく、韓流若手俳優時代?

一方、一昔前、一世を風靡して流行ったスターたちは
軒並みもう年を取ってきている
スターというより、おじさんになってきております
この間、イ・ジョンジェが写ってる雑誌を見て一瞬誰だかわかんなかった
キム・レォンさんも、しばらく誰だか分かんなくて…ショーック。

スターと言われた人々が年を取ることを嫌がっているわけではない
むしろ、これからどう年をとって作品を創っていくのかの方が興味がある
けれども、一世を風靡した韓流時代の韓流スターは
すでにスターという煌びやかな立ち位置ではない気がする

今後は、彼ら韓流スターと言われてきた人たちは、
それぞれがいかにして演技者として、俳優として生きていくのか
新たな旅立ちを模索している時期なのではないかと思うし
韓流の俳優さんたちはみな気骨があるので
それぞれに自分の行く道を考えているのだろうし

下からどんどん新しい子たちが出てくるこのご時世、
時代に期待するようなことなく、自分の道を行くんだろうなと思う

昔の栄光にぶらさがり、自分のイメージを捨てられなかったりすると
結局厳しい立場にやられるのは自分だろう
だから、これからどういう俳優となっていくのか
一斉におじさん世代になってきている韓流スターたちは
自問している時なのではないだろうか

だからこそ、どういう俳優さんになっていくのか楽しみでもある
けれども一方で、韓国って外見が大事そうだし、
年を重ねてもなお、売れ続けることは非常に難しそうだとも思うけど・・

例えばカン・ドンウォンさんとか
今でもかっこいいし人気もあるし、
でも俳優としての立ち位置を作っているよね
スクリーンが主体で、ドラマはあんまりない
彼を見ていると、スターというより「俳優です」っていう感じがする

誰もが年とってもポール・ニューマンみたいになれるわけじゃない
ポール・ニューマンは70億人に1人だ
ポール・ニューマンの時代はネットもないし、戦略的ビジネスとして
ここまでエンターテイメントが巨大ビジネスじゃなかっただろうから
もっと時代もゆっくりすぎゆき
ゆっくりと年をとれたのではないだろうか
だからおじいさんになっても素敵でいられるという余裕が持てたと
今は24時間監視体制、あることないこと常に言われて
イメージはストラテジックに作られていくし、ファン層も多様にネットを駆使する
俳優という人たちがゆったりと年を取っていける時代とは
とても思えないので(特に韓国は)
とりわけ自分を律して自分の立ち位置を創っていくことが
求められそうである

こうして、ブームが去り
韓流スターのカラーが変わり
最初の頃のスターたちの人生が岐路に入り
流行りすたりが変わり
日韓関係も変わっていき
時代は変わっていく
いろんな意味で日韓国際交流の新たな段階が
見えるか、見えないかというところに来ている

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ヨン様ブームに意味がなかったとは思わない
実際、いろんな韓国の文化が定着したことは事実なのだから
ただ、課題は残ったと言うだけだ
そして何が得られ、何は得られなかったのか
そのブームはなんだったのかを
日本と韓国の者同士で考えていくことが
大事だと思っているだけ!
そこで見えることを、今後に活かして行けばいい
その時ほんとに、多様な文化交流が生まれるのではと思っている

例えばただ韓流だからといってどっさり借りてきてみるとかではなく
韓国人の友達と一緒に一つの作品をみて、ディスカッションするとか
今私は韓国の友達に文学者について教えてもらっているけど
よく考えれば文学なども、ブームの時代にほとんど流入しなかった
コンテンツだと思う
文学者を取り上げたドラマや映画も見たことないな
なんか、作ってほしい
あと、イ・ジョンソプについても映画作ってほしい
(しんどそうな役だけどジソブにやってほしい)

これからは多様な文化交流が日韓のテーマになると思う
それが韓国の友達から教わったことだ
せっかく日本を好きな若い韓国人が多いのだから
じっくり交流していこうとおもう

今、自分にとっての「韓流ブーム」とは、
個人レベルでとことんまで韓国の若い世代と付き合ってみること
語り合ってみること
言葉を交わすことだ
詩のように物語のように、映画のようにドラマのように・・・
思えば、日韓という難しい関係性の交流こそが
何よりのドラマでもある
もともと、国際交流というのはすごいドラマなのだ
例えうまく行かないことが多々あっても
こりずに交流を続けること、
地道な文化交流自体が
私にとっての「韓流」になりつつある

 

 

 

 

 

 

 

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