「BTSのアジア人差別に立ち向かう宣言」に思うことVOL2

それでも勇気あるBTSのアジア差別をなくそうのメッセージ

VOL1の続きです

先にBTSのアジア人差別批判は勇気ある若者たちの純粋な行動なのか、
それとも単に優等生アピールなのか、西洋よりになっている自分達をアジア人であることを
強調することで守るためのイメージアップ戦略なのかは、わからないと書きました

いずれにせよBTSがアジア人差別を批判しそれを共に乗り越えようということ自体には
敬意を表します。なぜなら他にじゃあ誰がそれをするかって言えば、多分誰もしないと思うし、
多分誰もしていないからです。彼らの真意がどこにあろうと、誰も言えていないことをあえて
訴えたのは、正義ではないでしょうか。

アジアからハリウッドや世界に進出しているアジアスターは実は沢山います
今更、何もBTSだけが最初であるような言い方をするのは間違っている

日本人でも西洋で成功を掴んでいる人は多ジャンルで沢山いる

でも誰もこのこと、アジア人差別について正面からメディアの前で
訴えてきた人は
見たことがない

それはまるでタブーであるかのように、そしてアジア人はそれに耐えて黙って
西洋に迎合することが正しいエンタメ世界での成功方法であるかのように、
みんな生きてきたのではなかったでしょうか?

その慣習をBTSがやぶったのは、大きい決断でした

BTSのアジア差別をなくそうメッセージを日韓戦に変えないでほしい

この件について、特に日本のアンチBTS派は、ここぞとばかりに批判しています
「お前たちに言われる筋合いはない、お前は言える立場ではない。さんざん日本を批判しバカにする言動をしておいて、何がアジア人差別を一緒に超えようだ!!」と。

でも私は先にも書きましたがこうした意見自体には賛成はできません

第一に、この問題とその問題は違うものです

仮に誰かが反日なことをしたとしても、それはアジア差別とは関係ないです
それは別件で、日本と韓国の歴史認識における騒動と議論です
全然、違うことです…テーマが違うことです

この後に及んでそれらを一緒くたにしてしまうと、
BTSがせっかく世界に向けて訴えたことの本質がフェードアウトしてしまいますし、
本当に大事なことつまりアジア差別という問題への意識がどこかに飛んでしまい、
終ることなき日韓戦だけが残ることになります

 

実は多い日本でのアジアへイト

それからはっきり言うと、
日本でも、アジアへイトがかなりあります
日本人はアジア人だというのに、かなりアジア人差別をしています

それはかなり目を覆いたくなるような酷いいじめなどが昔からあります

確かに西洋に行けば必ずアジア人は西洋人から何らかの差別を受けます
それはよく分からないうちに除け者にされていた、というような微細なものから
「アジア人は出ていけ!!」と殴られた友達もいました

私は子供時代から海外が長いので、その頃からアジア人だからとバカにされまくっていたので
すでになんとも思わなくなってしまいました

子供は実に正直なので、毎日のように西洋子供から差別を言われていたのです
でもそれが普通にさえ思っていました

いい事なのかわかりませんが、慣れてしまい、
どうせアジア人の方が劣っているんだ、っていう

意識が子供時代から出来てしまったのは事実です

それを超えるまでに、またいろいろな体験を通過し、今はそうは思っていませんが…

でも私が驚いたのは日本に帰ってきた時に見てきたアジア人差別です
アジア人がアジア人を差別するということが平気で日本にありました

そっちの方がある意味では深刻です
日本人も西洋に出れば差別の対象になっているのに、
同じアジア人を自国では差別するんだな~と。

まあ悲しいことに、これは日本だけではないでしょうけどね

でも日本人には今でも太平洋戦争下にいるかのような露骨な差別をする人がいます
それはごく普通の人達が、心の底に持っていて、ある時に出てきます

ブレイクで実力者である堀壱成が中国に行く時
「志那に行ってきます」とSNSで書いて炎上したのでも

分かる通り、理解ない人はまだそこここにいて、
ひょんなところでその低レベルを露呈しています

日本人は今回についてはBTSを責めることではなくて
じゃあ日本では、アジア人差別がないのか、自分達は何か行動を起こしているか、人に伝えているか、
自分達はなにをやっているのか見ることの方が肝要だと思います

 

カンフーもアジア差別の対象にされる

私は中国武術をしています
けれど、日本のエンタメの世界に本気で中国武術は必要とはされていないとまず思いました

むしろ、私はカンフーをしているというだけで、多くの「日本の武道家」から
バカにされたり揶揄されたりしてきました

日本武道の実践家の中にはまだまだ中国武術を下に見て、
上から目線でものを言ってくる人がいます

しかも歴史を紐解いていくと、武道のルーツは古代中国にあって、
そこから日本式の武道が生まれたという
事実があっても、

尚それを認めず、見ず、
ただ「カンフーだって。アチョ―~とかやってんの?」
と言われたり。

酷かったのはラインのオープンチャットですね
武道家の集まりグループに入ってみたら、集団いじめにあったので
さっさとやめました

特に武道の悪口を言ったわけでもないどころか、
参加者が悩んでいることに答えている最中に

わけのわからないことを言うなカンフー野郎みたいに言われ
その後は皆で意味もなく攻撃してきました

誰かが「よく考えたらこの人のことをいじめる意味っていうか理由ないよね?」と
言ってくれたのですが止まりませんでした

他のグループでも、中国武術にある推手について質問を書いたのです
当然推手くらい誰かはやってるだろうと
だけど「そういう珍妙なことは我々はしないので答えられない」と一掃されました

珍妙なことだと?
中国武術を珍妙というとはあまりにもひどすぎる

中国武術こそ世界に誇る、叡智の結晶なのに!!
日本の武道のどこがそんなに偉いというのだろう?

武道の「道」は道教の「道」からきていることを知っているのかね?

日本人が古代、ほとんどネアンデルタール人みたいな生活をしていたころには、
中国にはすでに
大きな文明があり、
憧れて命をかけて中国に渡り色々なことを学びました

武術武道にもその名残があります。忍術もそうです
忍者だって、かなりの中国武術書を読んでいたといわれている
だから、忍者の使う武器って古代の中国の武器にそっくりじゃない

あの頃(と言ってもはるか昔だが…)の憧れや尊敬の念は、
今の日本人には全くなく、中国を今でもシナと呼び、

バカにするのは、はっきり言いますがやめてください!

アジア人の中のアジア人差別。
なんて情けなく酷い事でしょうか

そしてなんと武道家らしくない行いでしょうか
武道家ならば精神を磨くことを学んでいるはずです
いつから日本の武道はただオリンピックでメダルを取ることしか
考えなくなったの?
そんなの要らないよ
それより、武道武術で身体と心を成長させることにこそ意味があるのでしょう?

 

差別して失敗したアーティストと差別されたがスターになった友人

 

ある時、国際平和プロジェクトに参加している日本人ミュージシャンから電話が来ました

すごい剣幕で「いい加減、中国韓国台湾の奴らを黙らせてくれ。うるさくてわけわからん。
わけわからない言語で喋りまくり、こっちとしては迷惑だ」と。

そもそもが平和プロジェクトですから、どんな言語を使って話してもいいはずなんです
それは喜ばしいことです

皆が日本語が話せるわけではありませんし、これは国際プロジェクトです
日本を中心としたプロジェクトだと思っているのでしょうか?
島国根性もいい加減にしろ、と思いました

この人物は自称ミュージシャンで、音楽を学ぶために世界あちこちで暮らしたり、
日ごろから環境問題に取り組んだりと、平和主義な人でした。

言うことも理想的でリベラルで知的。
友人として今まで相性もよく、良き友だとずっと長い事思っていました

でも人と言うのは分からないものです
あんなに暴力的に、あんな風に他のアジア人を差別するとは
あの言い方は明らかにアジアへイトでした

わるいけど即行プロジェクトから外しました

正直彼を参加に呼んだのは彼のための私の友情の気持ちもありました

高校の頃から音楽一筋なのに、ちっとも売れないし、震災でも苦しい思いをして、
大変だっただろうし、このプロジェクトで目立つ存在になり、どんどん曲を配信していけば
世に知られるかもしれない、と思ったのです

余計なお世話でしたね

でもほんとに純粋な気持ちだったんですよ

その後、その自称ミュージシャンは相変わらず売れずにいるようです

かたや、この人物が批判した台湾のアーティストはどうなったか?
名前は出せませんが、彼は今やアジアンスターの一人です

またスター?あなた話盛ってない?あなた本気なの?
というかもしれないけど
私はホントに、一時あちこちで大スター級の人達とご縁があったのですよ

そして彼の場合は、プロジェクトの当時は「普通のダンサー」だったのですが
あれよあれよという間に、スターアイドルになってしまったんです

 

なぜ彼らがスターアイドルになったのか?

 

彼らはもともと器量が良く、モデルをしてましたので、
インスタで人気になりました

その時点でそこそこ女子からは人気があったのですが、
運命の転機は彼の相方であるF君がアイドルデビューしたことでした

F君はプロジェクトに誘ったものの、
アイドルに挑戦している最中だったので忙しく断られました
彼も幼少期からダンサーなのですが、彼はもともとアイドルや俳優になりたかったのです

なので、事務所に入ってそれに挑戦したところ、あっという間に人気に火がついて
有名人リストに名を連ねるアイドルとなりました

普通の友人だったF君はいつの間にすごい数のフォロワーを獲得し、
台湾のみならず、インスタを通じて、アジアのアイドルとなっていました

そこで、私と一緒にプロジェクトをしていたR君に、
F君の人気の余波が思わず飛んできて、

自分の仕事も増え
とうとう彼自身もスカウトされて
ソロでもグループでも芸能活動を本格化させて

アイドルグループの一員かつソロでもダンサーとしても活躍、という流れになったのです

これは私もかなり驚きました
とにかく、あっという間に2人がスターになっていく
シンデレラ?ストーリーがすごかったからです

インスタを中心にファンが増えていき、
そこからはもう加速度的にファンが増えて、CMとかにも

ガン起用されるようになっていきました

2人とも大成功を収めたのですが、
その下地には彼らが徹底してやってきたダンスがあります

とにかく、2人とももとからダンスが凄く上手くて
アメリカに教えにまで行くほどでしたので、

ソロでもグループでも活動でき、
モデル・俳優・ダンサー・アイドルとすべてをこなしました

彼らは本当に若いころからダンスはプロ級でしたので、
練習生として育てる必要もなかったのです

むしろ若くして多くの練習生を教えるほどの実力者でした

それにルックスも最初からかなり良かったので、人気は瞬く間に広まったのです

 

私がこの話を訴えるわけ~ある在日韓国人との出会いと、
なくならないアジア差別へ

なぜこの話を強調してるかというと、
あの「他のアジア人を黙らせろ。うるさい。わけのわからない言葉でくどくどと!!」
と言ってきた自称なんとかと、対比したかったから

この人を私はほんとに、尊敬していました
だからこそプロジェクトに誘ったのです
でも実際には、心の奥にはアジア人へのドロドロとした陰惨な

差別意識があったのでした。そして臆面もなく他のアジア人をバカにしてきました

その時の私の怒りは、今でも消えることはありません
あの時はしばらく、はらわたが煮えくり返るほど、怒っていました

でも、天は見ている。
私はあの時、そう自分に言い聞かせていたのを覚えています
悔しくてまた猛烈に怒り悲しんでいた私は、あの電話の後泣いていました
多分、何度も大泣きしました

なぜあんなに悔しくて悲しくてやりきれなかったのか?
多分それは私が幼少期から欧米で暮らしその中で受けた差別の痛みが
知らずうちに自分を傷つけていたのだと思います
だからそれを信頼している人がすごい剣幕でやってきたこと、
大事なアジアの友人をコケにしたことが、ものすごく悲しかった

それで思い出したことがありました
日本に帰ってきたばかりの頃私は、剣道を習っていたのですが
そこに在日韓国人のキム君という子がいました
清廉潔白で、美しい顔立ちの、まっすぐな少年でしたが、
案の定周りの日本人生徒たちはこぞって彼をいじめました

私は最初怒りながらも黙認していましたが、とうとう我慢できなくなり、
師匠に言いに行きました
それもバカでかい声でいいました

「先生!皆がキム君をいじめています!毎回いじめています!
 キム君は何も悪いことはしていません。キム君はずっと黙っていました。
 でも私はこういうことは許しません!!!先生、正義を振りかざしてください。
 正義を見せてください。人間同士が差別すべきではありません!!!!!」

それを聴いていた日本人のいじめ集団が、今度は私を標的にすることは覚悟していました
で、いじめられましたが、そのたびに私は大声で

「先生、また○○が私とキム君をいじめています!!!」

と訴えました
道場全体が揺れるほどの大声で。

師匠は偉い人だったので、差別を許しませんでした
だから日々、差別をしてはいけないことを厳しく説教してくれました
その説教はとても情熱的で、厳しかったので、いじめっ子はだんだん弱い立場になっていきました

アイドルの成功に方程式はない

まるで名プロデューサーのような偉そうな言い方ですが、彼らを見て本当にそう思いましたね
この世界どうなるか誰にも分からないです

ものすごい努力しても練習生で終わり、あるいは対して人気もなくフェードアウトするアイドルや音楽家が山ほど世界にあふれている中で、ふわりとエンターテインメントの世界に飛んできて成功してしまった友人。

でも一つ言えることがあります
色々な人を見てきたけど、根性が根から腐っているような人には
本当の成功はやってこないということです
一時の成功はあるかもしれませんしそう言う人も沢山見ました

でもとにかく差別侮蔑するような人物に、神様は成功を与えませんでした
そして逆に、その「うるさくてうざい」はずの台湾の彼らは、
大成功を掴み、才能をいかんなく発揮してどんどん大きな存在になっていきました

下に見ていた者がもっと転落し、
下に見られていた者がはるかに天下を見渡せるところに行ってしまった

正直、2人は成功しすぎて、
彼らは私と交流をしている余裕も時間もなくなり、
プロジェクトにかかわっている時間もなくなり、
電話しても、ダンス撮影中だったり、それでも最初は踊ってても電話に出てくれていましたが

やはりあまりに人気者になり、近くにもいないから、彼らとは疎遠になってしまったんです

でも、彼らが成功を掴んだのには、ダンスだけではなくちゃんと理由があるでしょう

デビュー前からの彼らのものすごいダンス熱による練習量と、独自の魅力があったからです
そうでなければ、誰がこのアイドル戦国時代に、練習生時代もなくいきなり出てきた2人が
人気者の座を獲得できるでしょう?ライバルはいっぱいいるのです

今でも、忘れないし私は持っています
彼らの映った写真。

ダンスの練習を終えて、地べたに座りただ空を見つめているだけの、
なんてこともない写真。

もちろんプロモーション用にプロが撮ったものではないし、
何の装飾も加工も戦略的にカッコよくもしていない一枚で、
2人は疲れてて下を向いているから顔さえはっきりしない一枚なのですが、
この写真が、プロジェクトにおいて最大の人気を獲得しました

不思議ですね、まったく他意はなく、なんとなく撮ったただの一枚なのに
魅力のある人は、どうやってもそういうオーラを出しているのだと思います
これもまた、成功するのに方程式はないという一つの例です

 

だから、BTSのアジア人差別をなくそうという訴えには共感するのです

彼らの持つ日本への意識はここでは関係ありません
それはまた別の話です
それはある意味政治的かつ集合意識的な問題であり、BTS個人のなんたらではないのです

それより彼らがアジア人差別というものを共に超えようというのは
本当に本心であってほしいと願います

それほど、まだまだアジアへイトは根強いので、
BTSくらいの存在が言い続けないと、大きく響いていかないでしょう

彼らがアメリカで成功したとしてもそれに酔いしれず、
冷静にアジアンへイトが存在し、それをなくすことに貢献していってほしいと
願い続けます

Facebook にシェア
LinkedIn にシェア
LINEで送る
[`livedoor` not found]
[`yahoo` not found]
このエントリーを Google ブックマーク に追加